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ZUMBA(ズンバ)!
「ZUMBA」をご存じですか?
ラテン音楽とダンスを組み合わせたエクササイズで、世界180ヶ国で楽しまれ、スペイン語で「お祭り騒ぎ」「どんちゃん騒ぎ」という意味があるそうです。知らんけど!
エクササイズと言えばエアロビクスでしょうか。エアロビも楽しいですが少し難易度が高い感じがします。ズンバは細かいことは関係なし。大事なのはノリだけ。あとは周りの目を気にしないこと。私はスタジオに張り巡らされた鏡に映る自分を見て、笑いをこらえず踊っています。楽しんだもの勝ちです。45分間ですが結構な運動量で終わると汗だくです。選曲も素晴らしく心が音楽に溶けていく心地がします。(マスク着用と人数制限等の感染対策をしております)
きっかけは2年前の検査でのこと。主治医の第一声が「内臓脂肪がすごいねぇ」でした。5センチの結石を差し置いて。あまりのショックに、妻を道連れに体を動かすことを習慣にしました。ズンバを知ったのはつい最近です。
金曜日、仕事を終えてからのズンバが一週間のご褒美です。ストレス発散に最高です!
坂口滋崇(臨床工学技士)
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冬の夜空
私は星や月を見るのが大好きで、天気のいい日は夜空を見上げています。
特に日本の冬の夜空は、他の季節よりも1等星(理科の授業を思い出してみてください)の数が多く、春は3つ、夏は4つ、秋は1つ、冬は7つもあるので賑やかです。
冬の大三角を作るおおいぬ座、オリオン座、こいぬ座をはじめ、ふたご座やおうし座も見えています。
そして何よりも今の主役は、西の空に輝く金星と木星です。現在金星はマイナス3.9等星で木星はマイナス2.1等星なのです!
(とある丘からの写真)
日本の冬は、日没も早く太陽の残照が少ないことや、空気が非常に乾燥していて湿度が低いのと、大気と気流が安定していて塵や埃が舞わないので視界がクリアで、気温や湿度が低いので、揺らぎなるものが生じてキラキラ輝いて見えるそうです。月明かりのない夜はもっと好条件になりますが、月もとても綺麗です。
まだまだ寒い日が続きますが、みなさんも是非、冬の夜空を見上げてみてくださいね。
流れ星で、みんなの願いが叶いますように。
平岩恵子(看護師)
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小児内科、遺伝診療科のグループ外来について
2007年からグループ外来、小児の症候群の患者さんの交流会、勉強会を年に3回開催しています。第42回となるグループ外来を今月開催します。今回はモワット・ウィルソン症候群の患者さんとそのご家族にお集まりいただき、オンラインで交流会、勉強会を行います。もうすぐお会いできる皆さん、楽しみにしています!
COVID19の流行で対面での交流が難しくなった2020年からはオンライン開催をするようになりました。オンラインでは、遠方からでも参加できる、家で使っている便利グッズを直接見せてもらうことができるなどといったメリットがありました。
一方で、対面では子ども同士の交流もしやすくて、それぞれの良さがあると思っています。
これからも継続的に開催していきます。グループ外来を開催してほしい症候群などご要望があればスタッフにお声がけください。
稲葉美枝(小児内科・遺伝診療科医師)
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今年の恵方は南南東
皆さんは2月といえば何を思い浮かべますか?私はここ数年、恵方巻を何にしようと考えるのが楽しみとなっています。恵方巻の具には各々縁起物としての意味があるようですが、最近は鰻入りのもの、お肉のカツ入りのものなど、いろんな恵方巻があって興味深いです。我が家では「なんちゃって恵方巻」ということで、手巻き寿司方式にし、各自好きな具を詰め込んだものを作って恵方巻とすることもあります。酢飯と海苔、具材を切って用意しておくだけという手軽さと、家族といえど食の好みはそれぞれということで、我が家の満足感は高めです。皆さんはどんな恵方巻を食べていますか?もしくは食べてみたいですか?
谷麻衣子(心理師)
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御城印
御城印というものをご存じでしょうか?御城印はお城に行った証として購入する御朱印の様なものです。一枚¥300ほどで売られています。数年前にテレビで知り、地元の御城印を買って以降、集めるようになりました。できればちゃんとお城に行ってから購入しようと思っていますが、コロナ禍もあってなかなか出かけられず、思うようには集まっていないです。また、過去に行ったことのあるお城でも、御城印のため訪れるようにしています。直近では松本城を訪れ(3回目)やっと御城印を手に入れることができました。折角なので天守に登ったのですが、かなりの急階段(傾斜61度)を杖ついたご老人が矍鑠と登られており、歳をとってもお城を登れるくらいの足腰は鍛えておこうと思わされた出来事でした。
安江昌子(看護師)
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キウイジャム
このコーナーでは主に食べ物のことを書くと決めているのですが、いつでも私のやっつけ仕事を載せている気がします。今回はこれ、キウイジャム。とても小さいとても酸っぱい(追熟:ついじゅくさせるともう少し甘くはなりそうですが)キウイをミカン段ボール1箱分いただき、これは普通には食べきれないなとのことでジャムにしました。50-60個分くらい、剥いて砂糖と煮ただけですが。当院の嚥下チームはご存じかもしれませんが、私は「不均一な食感」と「甘酸っぱいもの」が好きで、そういった意味でもキウイは種の粒と果肉と真ん中の白い部分(胎座といってめしべの変化したところらしいです)とかなり不均一感が高めで味も好みです。大型の瓶3本分できたので毎朝ヨーグルトと食べています。キウイにはビタミンCや食物繊維に加えてタンパクを分解する力(アクチニジン)があります。キウイの輪切りと硬めの赤身の牛肉をつけておくととっても柔らかくなり、いつでも高級ステーキ風になります。お肉をペーストにするときにもやりやすくなります。ぜひ試してみて下さいね!キウイ牛肉実験、ご要望があれば次回のグループ外来でやってみようかな。
来年2月3日、楽しくみんなでペースト食を作るグループ外来を開催します。現在受付中ですのでよろしければ病院の掲示物やHPなどご確認くださいね!
毛利純子(小児外科医師)
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年末の恒例行事
寒さが身に染みて感じるようになったこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年も早いもので、あと2週間ほどで1年が終わろうとしています。皆様にとって2022年はどんな1年だったでしょうか?
ところで、みなさんは年末の恒例行事ってありますか?
我が家では、家族総出での「おせち作り」が年末の恒例行事となっています。子どもの頃は、おせち作りの手伝いはするものの、そのおいしさがわからず、黒豆と栗きんとん以外はほとんど手をつけられなかったのですが、年を重ねるごとに、おせちのおいしさを感じられるようになってきました。特に最近は、昆布巻きが好きになりました。作るのにちょっと手間がかかりますが、おいしさがわかると作るのもとても楽しく感じられますね♪
おせちを作ると、ようやく「年越しの準備ができた!」という気持ちになります。そして、家族みんなで作ったおせちを囲んで、1年を振り返りながら一緒に食べる時間は至福ですね。これからもずっと大切にしていきたい、家族団らんの時間です。
皆様も新しい年を清々しい気持ちで迎えることができるよう、よい年末をお過ごしくださいね。
加藤真菜(事務)
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思い出の1日
みなさん こんにちは。朝晩は、気温が下がり、めっきり寒くなりましたね。朝晩の気温が下がると、紅葉も進み、センターの山々(コロニー山と言ったほうがしっくりきますが)も赤色や黄色に色付き、(毎年のことですが)素晴らしいコントラストに圧巻です。
私は先日、東山動物園へ行ってきました。前回訪れた時は、事前予約制であったため、入園者もまばらで、隅々まで何度も足を運び、沢山の動物たちを見ることができました。今回は、予約制ではなかったため、まず駐車場に停めるために渋滞にあい、そして、やっと入園できたと思ったら、沢山の来園者で朝から大賑わいでした。それでも、孫たちは大はしゃぎで、次から次へと動物を渡り歩き、お目当てだったキリンやゴリラもしっかりみることができました。お天気にも恵まれ、レジャーシートを敷きおひさまの下でおにぎりを食べ、楽しく過ごしました。お昼ご飯の後も、沢山の動物たちを見て回りびっくりするくらい歩きました。おかげで、帰りの車の中は夢の中に突入し、さぞかし楽しい夢を見ていたことでしょう。家に帰ってからも、絵本の動物たちを見て、「キリンいたねー。」「ゴリラいたねー。」としっかり、動物園のことが良い思い出になっていました。コロナ禍で、外出するのも躊躇していましたが、楽しく過ごせ、また感染することもなく、思い出に残る1日となりました。
猪野里美(外来看護師)
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夜の天体ショー
11月8日夜の天体ショー、皆様はご覧になられたでしょうか? 皆既食と惑星食が同時に見られるのは442年ぶり、今回は皆既月食と天王星食が同時に見える!ということでしたが、天王星って一体どこに見えるんでしょう・・。とりあえず、赤く妖しく光る月を、こばと病棟で観察できました。小笠原諸島を除く全国で見られたというこの神秘、無数の人々がそれぞれの場所でそれぞれの想いをもってこの月を眺めていたと思うと、感慨深いです。
門野泉(小児整形外科医師)
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愛知で出会った秋の好物
11月に入り秋たけなわ、運動会、お祭り、紅葉等ありますが、やっぱり秋は食欲の秋!
私はここ数年、「栗きんとん」の発売を楽しみにしています。
私が幼いころから慣れ親しんでいた栗きんとんはお正月のおせちに入っている、あの甘露煮の栗がごろっと入った黄金のねっとりとした栗きんとんでした。そして、20数年前この愛知で和菓子「栗きんとん」に出会いました。白い和紙に包まれ茶巾しぼりのそれは、素朴な色合いながらも上品なたたずまい。一口食べて衝撃が走りました、私が知っていた栗きんとんとは全くの別物でした。それからの私は、毎年秋には栗きんとんをおちょぼ口でありがたく楽しむのはもちろん、このおいしさを分かち合いたくて、秋の手土産には迷わず「栗きんとん」を選んでいます。
東海地方ではおなじみのお菓子ですが、所変わればとっても新鮮。特に高齢者は私の期待を裏切ることなく、初栗きんとんをとても喜んでくれました。秋の栗きんとんおすすめです。
澤田なぎさ(精神保健福祉士)
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大掃除の秋
先日、理学療法訓練室の大掃除を行いました。普段、なかなか掃除の手が届かない、高い窓や棚の奥、床の細かい汚れなど、キレイになると気持ちが良いものですね。
さて、季節は秋ですが、皆さんは秋といえば何を思い浮かべますか?「食欲」「スポーツ」「読書」など色々ありますが、最近は「秋の大掃除」をする人が増えているそうです。
秋に大掃除を行うメリットとしては、
・暑すぎず寒すぎない気候の秋は、体を動かしやすく水も使いやすい
・冬より気温が高いので、汚れも落としやすい
・何かと慌ただしい年末の時期より、掃除に使う時間を確保しやすい
などが、言われています。
今年も残すところあと3ヶ月、自宅の大掃除も少しずつ?始めようと思います。
栗林健(理学療法士)
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夏の落としもの
自然の豊かさを身近に感じられるのが、当センターの売り?のひとつです。
そろそろ梅雨入りするはずなのに夏日が続いていたころ、旧はるひ台学園の近くの内周路で空っぽになった鳥の巣を見かけました。よく鳥の鳴き声が聞こえるあたりです。たぶん高い枝から転げ落ちたのだと思いますが、お椀くらいの大きさで、わりと細やかな作りの巣でした。野鳥に詳しい人だと、巣を見ただけで落とし主がわかるのでしょうが、残念ながら私にはそういった心得もなく、たいていは無事に空き家になったものと勝手に思いがちです。
ようやく涼しくなりそうですが、きっと秋は短くて急に寒くなったりするのではないでしょうか。
季節の変わり目、どうぞご自愛ください。
岩佐泰靖(こどものこころ科医師)
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保護猫アチャくんとの決意
去年の夏に15歳のダルメシアンが亡くなり、もう家族は増やさないと思ったのに・・
美容院に行き、きれいになっている時に「子どもが子猫を拾ってきて、明日保健所に連れていくことになっているけど、だれか飼ってくれないかな?」と美容師さん。縁あって引き取ることになりました。
あれからもうすぐ1年。時々おしりを絨毯にこするのが気になって病院に行きました。獣医さんからは、「まずは、瘦せることですね。」・・・
我が家に来た時は、400グラムもなく小さかったアチャくん。今では、7キログラム(でかい!)。食事の前に「ごはん!ごはん!」と鳴いて訴えます。(可愛い!)しかし、食欲の秋にダイエット!つらすぎるが、母ちゃんと一緒にがんばろう!母ちゃんも痩せるぞ!
外来で見かけましたら、「がんばっている?」とお声かけ下さい。
右高みゆき(外来看護師)
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うちのペット
みなさんペットを飼っていますか?ペットというと、犬や猫、鳥やうさぎ、ハムスターなどが思い浮かぶと思います。うちにもインコがいるのですが、その他にフクロモモンガ30匹とカメレオン3匹がいます。フクロモモンガも最近ではペット番組に取り上げられることも増えましたが、まだまだマイナーなペットです。そのためモモンガを飼っているというと「どうやって飼うの?何を食べるの?家の中で飛んでるの?」とよく聞かれます。モモンガは齧歯類(ネズミの仲間)を思い浮かべますが、フクロモモンガは有袋類なので集団で生活しています。ですから3~4匹ずつケージに入れて飼っています。食べ物もモモンガフードが出ていますし、甘い物が大好きなので果物もよく食べます。
カメレオンは、周囲の色によって体色を変化させると思われていますが、実は気分によって体色が変化します。カメレオンと言うと緑色を想像する方が多いと思いますが、赤や青などの鮮やかな色をしている種類もおり、簡単に見つけることも出来ます。そして、カメレオンは動いている物を食べ物と認識するため、餌は生きたままの物を与えます。水も動きがないと飲んでくれないので、食べ物に関しては結構手のかかるペットですが、何とも愛くるしくて癒されます。
皆さんはどんなペットを飼っていますか?
音石純江(看護師)
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我が家のたぬき
これは私の家族のことではない。勝手に居着いた本物のたぬきである。古来『狸』は漢字からもわかる様に人里に近く住む動物らしい。と言っても名古屋市内の我が家の庭に餌を探しにくるのはいささか驚いた。彼(性別は不明)も決して好んで住んでいる訳ではないと思う。印象的なのは絵や絵画で見る狸と違って、ひどく痩せて貧相な点である。きっと餌に恵まれないからと同情はするが、さりとて餌をやる訳にもいかず、放置していると隣の町内で見かける様になった。きっと誰かが餌をやっているのだと思うが、その行為を咎める気にもならず様子を見ていた。そのうちに近隣でのアイドルとなったが、またどこかへ行ってしまった。今はあのたぬきの幸せを願うばかりである。
石黒直樹(総長)
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うなぎを食べて夏バテ予防
「土用の丑の日」。2022年の夏の土用の丑の日は、7月23日と8月4日で、2回巡ってくる年です。1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」と言います。
うなぎは滋養強壮に役立つ栄養豊富な食材で、特に多く含まれるビタミンAをはじめ、たんぱく質や脂質、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、カルシウムや鉄などを含み、夏バテ防止にも役立つとして奈良時代から食されてきたそうです。
関東と関西では、うなぎの食べ方が違っていて、関東は「背開き・蒸し焼き・ふっくら仕上げ」で、関西は「腹開き・蒸さない・皮パリッ」といったイメージでしょうか。私はどちらも大好きです。土用の丑の日(一の丑)の2週間前、なんと!初めてお腹の黄色い天然うなぎを売っているところに遭遇しました。この天然うなぎを購入して、初の「関東」の作り方に挑戦してみました。「蒸し焼き」すると、軟らかいですね♪。美味しくいただけて大満足でした。
稲垣幸恵(管理栄養士)
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ラジオ番組
新型コロナウイルス感染症のおかげで、研修やちょっとした勉強会などもリモートですることが多くなっていますが、先日参加したリモートの会で、自己紹介として「最近、ハマっていること」を紹介してくださいとお題が出ました。
皆さんは、すぐに紹介できることが思い浮かぶでしょうか。私はというと、「何があるかなー」と考えないとでてこない・・・何も・・・「そうだ!」と思いついたのが、「ラジオ〇〇〇〇」で何度も何度も聞き返しているラジオ番組でした。
最近は「ラジオなんて聞いたことがない」人はたくさんいるでしょう。私も「ラジオを聞いています!」とは言えない程度のリスナーで、聞くのは通勤の車の中だけになっていました。毎朝同じ時間の同じ番組を聞いていたのですが、ある日パーソナリティーが変わってしまい、声のトーンが変わって番組の中身も変わり、なんだか聴き心地が悪くなって聞くのをやめてしまいました。そんなとき、あるラジオ番組を紹介してもらい、聞いてみたら、これが面白すぎて聞きながら爆笑・爆笑です。何度、聞き直しても爆笑してしまうこの番組は「すごい!」ラジオ〇〇〇〇のおかげで毎朝の通勤の車の中のひとときを楽しんでいます。
みなさんの「最近、ハマっていること」は、どんなことでしょう。何かちょっとしたことも、外来に来られることがあったら是非聞かせてくださいね。
山村みどり(外来看護師)
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きもだめしは楽しい?
急に暑くなってきましたが、いかがお過ごしですか?新学期から走り抜けて、少し疲れがたまってきた、なんてことはないでしょうか?
さて、今日は「怖いものは楽しい」というお話をしたいと思います。なぜかというと、色々怖くて、なかなか新しいチャレンジができなくて困っている、ということをよく相談されるからです。でも、怖さは「楽しさ」の源泉でもあります。たとえば、暑い夏に「きもだめし」は、楽しいですよね。わざわざ遊園地まで行ってジェットコースターに乗ったりすることもあります。また、すべり台が怖いと拒否していた子どもが、一度チャレンジして「できた」と経験すると、こんどは楽しくて、なんども繰り返してすべり台で遊びたくなることがあります。なぜそうなるのかというと、怖さを乗り越えて「大丈夫だった」と感じたときに、人間の脳は快楽を感じるからだと言われています。もちろん、強すぎる恐怖は精神を破壊する猛毒です。でも、信頼できる仲間と一緒に体験する程々のスリルなら、心に成長と栄養を与えてくれることがあるのです。
コロナは下火とはいえ油断ならぬ状況で、おまけに今年も猛暑の予感がします。色々難しい問題はあるかもしれませんが、チャレンジして、怖がって、笑って気持ちを開放して、支え合いながら乗り越えて行きたいものです。
小野真樹(子どものこころ科医師)
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夏越の大祓(なごしのおおはらえ)
6月に入り、2022年も折り返しが近づいてきました。皆さまは「夏越の大祓」をご存じでしょうか?これは、一年の半分を無事に過ごせたことに感謝し、半年間の穢れを祓い、残り半年も清らかな気持で過ごせるように願う神事です。この時期には、茅の輪を設置する神社もあり、茅の輪をくぐることで、穢れを祓い、無病息災を願うと言われています。藤原家隆は「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎそ夏の しるしなりける」と歌を詠んだといわれ、長い歴史のある神事なのだと実感します。
私も何年か前の6月に、伊勢の猿田彦神社に行った時に茅の輪があり、くぐったことがありました。何がどう変わったわけではないですが、清々しい気持ちになったことを覚えています。
機会があれば、皆さまも茅の輪をくぐってみるのはいかがでしょうか?
安江昌子(看護師)
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ガリトマト
みなさまはこの食べ物をご存知でしょうか。最近、知った"おもしろフ-ド"ですが、季節のものであるとか、おしゃれ、健康にいい!とはほど遠いジャンクフ-ドかも知れませんが、もし興味を持たれた方は自己責任の範囲でご賞味いただければ助かります。(笑)"ガリ"はいわゆるお寿司屋さんでかならず見かける、"サクラ色&ピンク色"のそれです。トマトはくし切りにし、そこに汁気を除いたガリを乗せ、お好みでカイワレダイコンをまぶして完成です。なんとまぁ、あっさりしており最近、はまっております。思いがけない組み合わせは、思いがけない化学反応を生み出すこともあるということでしょうか。
さて、話は変わりますが、対面での研修、集会が難しくなった昨今、"オンライン"という新しい枠組みが一般化しました。以前には想像をし得なかった世界がみなさまの日常にも展開されていることだと思います。私も最初は顔が見えないこのWEBでのやり取りはなんだか、受け入れがたく、正直なじめませんでしたが、慣れというものは恐ろしいもので、これはこれでなかなかおもしろい!気がしてきています。ガリトマトではありませんが、案外、トッピな組み合わせや概念もやってみたら良かったりします。子どもさんに対する支援も同じような感性が必要な場面もあるように思います。こちらの思い込みがかえってお子さんの可能性を摘んではいないだろうか・・そういう畏怖をもって慎重に挑む部分と、新しい発想、思考の組み合わせが功を奏する場面も時折、経験します。
"ガリトマト"のような斬新な組み合わせが意外とおもしろいように、一つの発想だけにとらわれないこともお子さんの支援になっていくような、そんな気もします。いずれにしても、最大の利益がお子さまと、そのご家族のもとへ届けばいいなぁ、とガリトマトを食べながら思いました。
小松則登(作業療法士)
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4月始まり
皆さんのスケジュール管理はデジタル派かアナログ派かどちらですか。デジタルツールは入力が面倒なのと、一覧性がよくないので、私は断然アナログ派です。ではアナログ派の方、手帳は1月始まりか4月始まりか、どちらをお使いですか。1月始まりの手帳は種類が多く、早いものでは前年の9月から発売されますから、選ぶ楽しみがたっぷりあるのがいいですね(それでも失敗しますけど)。一方、「年度」に合わせたスケジュール管理が必要な方にとって、4月始まりの手帳はきりがよくて便利ですね。
ところで、どうして年度は4月始まりなのでしょう。会計年度が始まった明治2年(1869年)は10月始まりでしたが、その後1月始まり、7月始まりと短期間で変更されました。明治17年(1884年)には軍事費が急増して予算が足りなくなってしまったため、明治18年度を7月から翌年3月までの9か月間に短くして予算を繰り上げ、明治19年度を4月始まりとして帳尻を合わせました。そしてそれが現在まで続いているのだそうです。結構いいかげんですね。ほかにも、当時の主な産業が稲作であり、農家が秋に収穫した米を現金に換えて納税し、その税をもとに予算を編成するとなると1月開始では間に合わないので4月始まりにしたなんて説もあるようです。そして国や県から補助金を受けている学校も、会計年度にあわせて4月入学になりました。決して桜の開花時期に合わせて別れや出会いの季節を設定したわけではないのですね。
さて、慢性疾患が中心の当院の診療ではあまり年度の区切りを意識することがないため、私はこれまで1月始まりの手帳を使ってきました。ところが年齢が上がってきて、診療実績のみならず人事評価や様々なプロジェクトの進捗管理など年度単位の業務が増えてきました。それに加え、今年は町内会会長という別の年度単位の役割も増えたため、来年3月までの緻密なスケジュール管理が必要になってしまいました。そこでついに、4月始まりの手帳に心変わりすることに決めました。1月始まりの手帳はちょっとお高いものを買ったのに、3か月で乗り換えるなんてもったいないですから、新たな使い道を考えています。
お忙しい皆さんは、どんな手帳をどのように使いこなしているのでしょう。一度伺ってみたいものです。
丸山幸一(小児神経科医師)
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朝の風景に思ったこと
朝すれちがった若い男性、スーツにだっこひも、当然その中には赤ちゃんがいます。ビジネスバッグと大きな通園バッグをもって歩いていきます。すてきだね、がんばれと心の中で思ったわけですが・・そこで、ん?なんで私は今そう思ったのかなという疑問が・・。ただなんとなく思ったのではあるけれど、幼稚園近いしほかにも同じように子どもを連れた人はいるのに・・相手が男性だから? もしそれがスーツ姿の女性なら? トレーナーにGパン姿で自転車に子ども乗っけて走っていった女性とさっきすれ違ったような気がするけど、そのとき何かことさら思ったっけ? 無意識の中に頑固に居座る「ふつう」という感覚。普通なんて千差万別とわかっているのに、社会通念既成概念はなかなか手ごわい。そこに抵抗する努力はしていこうと思う。なんていいつつ、一方ではビジネスマンが朝子どもを保育園に連れていく姿が「ふつう」の風景になればな、などとも思うわけで・・・もしかして、私が見ていないだけでもう「ふつう」になっているのかしら?
地域支援課 鬼頭(相談員)
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春の味覚
春は野菜や魚介類など美味しい食べ物がたくさん出回ります。その中でも、特に季節感があるのは山菜や野草ではないでしょうか。ふきのとう、たらの芽、たけのこ、うど、こしあぶら、つくし、のびるなど独特の苦味やえぐ味を持つものも多いですが、「春の皿には苦味を盛れ」ということわざがあるように、苦味のある食材を食べることで、新陳代謝が活発になり、冬の間体内に溜め込んだ脂肪や老廃物を排出してくれると言われています。
先日、我が家の田んぼの畦道につくしを見つけ、つい夢中で大量に採ってしまいました。つくしは、下処理で節部分についている黒い「はかま」を取る必要があり、これがなかなか大変で、夜な夜な作業する羽目になりましたが、つくしご飯や卵とじにして美味しくいただくことができました。
みなさんも春の味覚・山菜や野草を食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
小出梨恵(管理栄養士)
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医療的ケア全国ネットワーク発足のお知らせ
皆さんこんにちは。
新年度が始まりましたね。
そして今年も桜が各所で咲き誇りました。
子どものころは特別思い入れのなかった(と思う)桜が、大人になるとこんなに自分の中の真ん中をざわざわさせるのはなぜでしょう。一気に咲いてすぐに散ってしまうから、満開と散った後の様子があまりに違うから、というのはあるでしょうが、それに加えて別れの季節だからということと長い寒い冬が終わった季節に咲くからでしょうか。
それに加えて桜の季節の思い出とリンクした音楽でもあれば、もう最強です。
さて、この季節は別れの季節でもありますが、出会いとスタートの季節でもあります。
ここにも新しいスタートがあるのでご紹介です。
我々の外来にも多く通っていらっしゃる、経管栄養(けいかんえいよう:お鼻の管や胃ろうからの栄養)や吸痰(きゅうたん:痰を吸う)などを指す「医療的ケア」を必要とする方々の全国ネットワークがこの3月末に発足したとのことです。私を含め当院が直接に関与しているものではありませんが、現場からの小さな声が集まって大きな声となり、仲間がいるということは心強いこと以外の何物でもないと思います。私もYouTubeを拝聴しましたが、「視点がそれぞれ異なる」ことと「共感」すること、という点で、納得できました。
下記にリンクを貼っておきます。(YouTubeはアーカイブ配信が今も視聴可能です)
新生活の皆さんも、そうでない皆さんも、おめでとうございます!
追記)写真の桜はどこでしょう。病院からもあまり遠くなく花見客もほとんどいない穴場です。
毛利純子(小児外科医師)
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コロニーの管理棟が解体撤去されました
愛知県医療療育総合センターでは現在、センターの前身である愛知県心身障害者コロニー時代の病院、研究所、管理棟の撤去工事を行っています。そのうちの管理棟は、愛知県出身で日本を代表する国際的な建築家として活躍した故黒川紀章が若き時代に設計したユニークな建物です。細い柱に支えられて空中を横切るその時代を超えた建築美は、愛知県コロニーの一つの財産でした。過去に撮った写真で紹介します。
ユニークな形の建築物ですが、病院や施設を初めて訪れる子どもの親さんには美しいだけの存在ではなかったようです。町の賑わいからから離れた森の中にあり、幹線道路を折れてカーブが連続する薄暗い細い道路を不安な気持ちで進むと、そこに急に空が開けて現れるのがこの建物です。ある子どものお母さんは、建物を見る度に初めてここに来た日のことを思い出すと言われました。今はいつも笑顔で受診される多くのご家族も、初めての日に同じ思いを持たれていたかもしれません。そんな建物が先月静かに撤去されました。
水野誠司(中央病院長・小児内科医師)