「このはネット」とは

「電子@連絡帳」と「ここのーと」

 「このはネット」は、医療的ケアを必要とする障害児者のプライバシー保護を厳重に図りながら、患者さんやそのご家族を中心として、行政、教育機関、医療機関、施設、薬局、訪問看護ステーションといった在宅サービス提供者を電子ネットワークで結び、その方の医療・福祉サービスの情報の一部を共有することによって、質の高い医療と療育環境を提供することを目的としています。
 「このはネット」は、医療・福祉従事者を始めとする支援者が利用する「電子@連絡帳」と、患者さんやそのご家族が利用する「ここのーと」で構成されています。

電子@連絡帳【多職種間の情報共有】

 患者さんが利用されている医療機関や施設、障害福祉サービス事業所などといった支援機関間の情報伝達をスムーズに行うことができます。
 「電子@連絡帳」の機能としては、①セキュリティを担保しながらマルチモダリティ(※)に対応する機能、②対象となっている患者さんに関係する支援者(医師、看護師、薬剤師、相談支援専門員、福祉サービス担当者、行政担当者など)だけがこの「電子@連絡帳」を見ることができ、かつ記載が可能となる機能、③支援者の登録、削除がどこでも誰でもできる機能、などが備わっています。
 扱う情報の種類には、診療情報、検査情報、画像情報、薬剤情報のほか、介護情報、主治医意見書、訪問看護指示書及び報告書等があり、これらの情報を支援者が共有することにより、より質の高い医療と適切な福祉サービスの提供が可能となります。

ここのーと【本人や家族が中心】

 生まれてから現在までの情報(生育歴や支援履歴など)を蓄積できるので、支援機関への情報伝達がスムーズにできます。"個別サポート情報"により、支援情報を支援者へ伝達しやすい仕組みになっています。
 「ここのーと」の機能としては、①日記を書く感覚で、体の状態や不安なこと、気になることなどを記録し、支援者と共有する機能(患者さんやご家族は、支援チームの「みんなにつぶやく」のか、先生を指定して「先生とのやりとり」を行うのかを簡単に選べます)、②支援者が「電子@連絡帳」で共有している情報の一部を共有する機能、などがあります。

(※マルチモダリティ...複数の異なる医療画像データを一元的に管理・閲覧できるようにすること)