難敵

 紙の手帳について書いた前回のつぶやきからはや2年。知らぬ間に手帳使いにとっての難敵が忍び寄ってきました。小さな手帳に小さい字を書くことが苦痛になり、自分の書いた字が読めない。そう、難敵の名は老眼です。
 スマホを買い換えてから、スケジュール管理をGoogleカレンダーに移行しました。一覧性はスマホでもPCでも紙の手帳に劣りますが、予定を複製できるのはとても便利です。
 先日学会に参加したとき、若いドクターが小さな画面のスマホに両手の親指を使ってものすごい速さで入力しているのを見かけました。きっと手で書くより速く、後から使い回すのにも便利なのでしょう。
 自分が暗闇で書いた小さな字のメモは、字が潰れてしまって判読できず、これではメモの意味がありません。フリック入力の練習は面倒なので、大きな字を書く練習をするか、あきらめて音声入力に頼るか思案中です。

丸山幸一(小児神経科医師)