なおいネットいなざわ連絡帳とは

事業の背景

わが国では、高齢化が進行するなか、高齢者の医療と介護のあり方が注目されてきています。医療においては、がん、高血圧性疾患、脳血管疾患、心疾患、糖尿病等の生活習慣病等の増大により医療費が増し、介護対象者の増加による介護給付の増大も大きな社会問題となっています。75歳以上の高齢者は、慢性疾患による受療が多い、複数の疾患にかかりやすい、要介護の発生率が高い、認知症の発生率が高い等の特徴を有しており、医療と介護の両方を必要とすることが多いと指摘されています。そのため、医療と介護は、切り離すことができない問題となってきています。

そこで、地域包括ケアシステムを構築していくことが必要とされ、高齢者が住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、在宅医療と介護を一体的に提供するために必要な支援を行う体制が求められています。

稲沢市の現状

稲沢市は、愛知県の西部、濃尾平野のほぼ中央に位置し、面積は79.35平方キロメートル、平成17年4月1日に稲沢市、祖父江町、平和町が合併し、稲沢市として新しいスタートを切りました。

令和6(2024)年3月1日現在の人口は、133,424人、高齢者人口は、37,563人、高齢化率は28.1%であり、今後も高齢化率が高くなると推計されており、高齢者の医療・介護・福祉対策が大きな課題となっています。

このような現状のなか、稲沢市では平成27年度に稲沢市医師会、稲沢市歯科医師会、稲沢市薬剤師会、稲沢ケアマネ会、稲沢市訪問看護ステーション会、稲沢市等の在宅医療・介護に関わる関係者で稲沢市在宅医療・介護連携推進協議会を設立しました。この協議会を中核に、地域包括ケアシステム構築の一環として在宅医療・介護連携推進事業の取組みを進めています。

電子@連絡帳(なおいネットいなざわ連絡帳)

住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう地域包括ケアシステムを構築していくうえで、医師・看護師等の医療関係者やケアマネジャー・ヘルパー等の介護関係者等の多職種間での顔の見える関係作りや情報共有は大変重要です。電子@連絡帳(なおいネットいなざわ連絡帳)は、インターネット上で在宅患者の情報を共有することで、在宅患者に関わる関係者の連携体制を構築し、チームとなって医療・介護を一体的に提供できるように開発されたシステムです。

·稲沢市在宅医療・介護ネットワーク協議会規約