あぐネットとは

事業の背景

 世界で最初に超高齢社会を迎えたわが国は、今後ますます高齢化率が高まることが予測されて います。医療においては、脳血管疾患、心筋梗塞、糖尿病、慢性腎疾患等の慢性疾患が医療費の 大半を占める一方で、介護対象者の増加による介護給付の増大も大きな社会問題となっています。 そのため、医療と介護問題を含む福祉の問題は、切り離すことができない問題となってきています。
 特にその問題のターニングポイントとなるのが、2025 年です。いわゆる団塊の世代が70 代半 ばを超え、支援を必要とする高齢者がピークに達するため、社会そのものに対するストレスが最 も高くなると考えられています。国はその対策として「地域包括ケアシステム」の構築を、①医療との連携強化、②介護サービスの充実強化、③予防の推進、④見守り、配食、買い物など多様 な生活支援サービスの確保や権利擁護など、⑤高齢期になっても住み続けることのできるバリア フリーの高齢者住まいの整備、の5 つの柱で打ち出しています。
 阿久比町においても、2025 年を見据え、町民の皆さまが住み慣れたまちでいつまでも自分らし い生活を続けていくことができるよう、地域包括ケアシステムの構築を目指しています。

阿久比町の現状

 阿久比町は、知多半島の中央部に位置し、面積は23.80 ㎢で、名鉄阿久比駅から名古屋駅まで約30 分、知多半島道路阿久比インターチェンジから名古屋都心部まで自動車で約30 分という利便性の高い位置にあります。
 人口は 28,655 人、65 歳以上の高齢者人口は 7,368 人、高齢化率が 25.7%(令和 2 年 4 月 1 日現在)となっており、全国平均に比べると高齢化率は低いのですが、着実に65 歳以上の人口は増え、高齢化率も高くなっています。
 今後は特に75 歳以上の後期高齢者の割合が増えていき、2025 年には高齢化率が28.0%になると推計され、高齢者の医療・介護・福祉対策が大きな課題となっています。
 本町では、このような現状を踏まえ、第5 次阿久比町総合計画のもと、「人にやさしい健康・福 祉のまち」を目指し取り組みを進めています。