豊田市・みよし市が目指す地域包括ケアシステム

豊田市においては、平成28年1月に高齢化率が21%を超え、超高齢社会に突入しました。みよし市においても、平成29年2月時点で高齢化率は16.9%と全国に比べて低い数値ですが、今後急速に増加する見込みです。このような動向において、豊田市及びみよし市は地域包括ケアシステムの構築に取り組んでおります。

豊田市では、第8次豊田市総合計画の重点施策において「超高齢社会への適応」を位置づけ、「安心して自分らしく暮らすことができる多世代共生のまちの実現」を推進してまいります。具体的には、多世代が様々に交流、共生する地域の中で年齢や身体の状態、家庭環境等にかかわらず、社会と関わりを持ちながら、誰もが安心して、健やかに、自分らしく暮らしている姿を目指します。

みよし市では、すべての人が「生まれてからずっと、安心して暮らせるまち」の実現を推進し、市民にとって身近な「地域」が持つべき機能や果たすべき役割を考える必要があると考えています。具体的には、高齢者だけでなく、子どもや子育て家庭、障がい者などを含むすべての市民が安心して生活できる地域を目指します。

豊田みよしケアネットの確立

豊田市及びみよし市では、平成28年度に豊田加茂医師会や歯科医師会、薬剤師会、介護サービス機関等を中心に、在宅医療・介護連携推進を図るためのICT導入検討ワーキンググループを立ち上げました。ワーキンググループでは、ICTを用いた医療分野と介護分野の情報共有を行う仕組みについて協議を行い、電子@連絡帳システムによる情報共有体制を構築しました。

平成29年4月には、関係団体で構成する「豊田市みよし市在宅医療・介護・福祉総合ネットワーク(豊田みよしケアネット)協議会」を設置し、電子@連絡帳システム「豊田みよしケアネット」の運用を開始しました。

豊田みよしケアネットを活用することにより、医療職と介護職がいつでもどこでもセキュリティの担保された状態で情報共有が可能となり、支援が必要な市民に対して、安心して自分らしく暮らせる環境を提供することが期待されます。