いきいき笑顔ネットワークとは

事業の背景

 豊明市は、在宅医療の充実と地域包括ケアシステムの構築を目指し、平成22年度末より名古屋大学附属病院先端医療・臨床研究支援センターが開発したICTによる医療福祉情報共有ツール「電子@連絡帳」を愛知県医師会、東名古屋医師会豊明支部が中心となって県内初として試行的に導入しました。

 その後平成24年10月より「いきいき笑顔ネットワーク」として正式に導入、平成25年10月からは医師会、歯科医師会、薬剤師会、行政による協議が整い、次第に多くの医療機関、介護事業所、福祉関係者等がネットワークに加わり、医療福祉関係者のシームレスな連携体制を構築してきました。

 早期にICT情報共有ツールを導入を進め「統合ケア」を可能にする情報基盤整備を行ったことで、早い段階から「チーム医療」「チームケア」を展開しやすい 環境が整い、平成 25 年度からは、医療介護を担う人材育成プログラムを実施するなど、豊明市の地域包括ケア施策は、医療介護の多職種連携の 土壌をづくりから広がっていきました。

 

豊明市が目指す地域包括ケア

 本市は全国的にも注目されている「地域包括ケア豊明モデル」として、藤田医科大学、UR都市機構中部支社と豊明市による三者協定(平成25 年度)に基づき、豊明団地を舞台に、地域住民や周辺の民間企業とともに「けやきいきいきプロジェクト」を立ち上げて医療福祉資源を集約し、高齢化社会に対応する地域づくりを進めてきました。

 更に、平成 28 年度からは、「多職種合同ケアカンファレンス(地域ケア個別会議)」として、医療介護福祉等の多職種が月2回一堂に会して個別事例の検討を行っており、ケアの目的を共有する「規範的統合」の場、「専門性の技術移転」の場として地域全体のケアの質の向上につながっています。

 本市の地域包括ケアシステムの構築においては、2040 年を見据えた「自助・互助・共助・公助」のバランスを考えつつ、地域ぐるみの取組を進めていくこととし、いきいき笑顔ネットワークを活用し地域のあらゆる資源・情報・力を結集し、それらを全市的に展開することにより、年を重ねても、一人暮らしになっても、認知症になっても、医療や介護が必要となっても、市民が「ふつうに 暮らせる しあわせ」を支えていきます。

 

ネットワークの概略

ネットワークの概略図